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音楽を「使って」くれる人たち

先日、TikTokや、Instagramの「リール」で、平均月2000万回、楽曲が再生されているという知らせを受けました。

はじめて自分自身のCDを作っていただいたのがちょうど10年前。これまでテレビやラジオで自分の音楽が使われることはあっても、このような形で誰もが気軽に曲を使ってくれるようになる日がくるとは、当時の私は想像力が追いついていませんでした。

楽曲をよく使ってくれている、ヨガ講師をする友人は「ほんの1分間、すべての作業をやめて呼吸に集中するだけで、自律神経を整えられる。タイマーで時間を図るんじゃなくて『この曲が終わるまで深く呼吸してみましょう』というのに、千尋さんの音楽がぴったりなの」と。

産後、パニック障害を経験したことがきっかけでヨガ講師になった彼女の感覚では、「呼吸」を整えるのに音楽はとても大切とのこと。心をほぐしながら、そして研ぎ澄ませながら、音楽を感じ、砂時計ならぬ音時計として音楽を「使って」くれていることが、とてもありがたく思いました。

自分の想像をしていないところで音楽が独り立ちしていくことに、身が引き締まる思いと共に、聴いて、弾いて、使って愛していただける作品を、たくさん書きたいと、改めて感じています。

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